設計のスタッフは、営業の初期段階から提案内容や積算などに技術者として関わっています。このため、案件に関する細かな要望や配慮事項等についても把握しており、受注確定後の設計作業を円滑に進めることができます。

　当社の製品はオーダーメイドが基本で、設置場所等の条件に合わせて最適な設計を行います。ただ、常にゼロからの設計をするというわけではなく、過去の類似製品の設計を参考にするなど、長年蓄積してきた設計ノウハウを有効に活用します。また設計課では、受電盤や配電盤等の盤の設計（電気部品関係の組立図）だけではなく、設置スペースにあわせた筐体（キュービクル）の設計、そしてPLC（シーケンサ）による制御プログラムの作成も行っています。お客様に承認いただけるまで、ご提案と打ち合わせを繰り返し、より良い設計へとブラッシュアップを重ねます。

　設計フェーズが完了したところで、組み立てに必要となる部材や装置等の仕入を行って、組み立て作業に取り掛かります。作業にあたっては、丁寧かつ正確、そして素早く行うことを重視していますが、作業内容に不明な点がないようにすることはさらに重要です。このため、設計図の内容を理解できる熟練の技術者が監督をして、あいまいな箇所があれば、設計担当者にすぐに確認できるよう、技術課との連携を密にしています。

　実際、配線作業等を行っていくなかで、メンテナンス性をあげるための改善点や新たなアイデアが思いつくこともあるので、設計部門にフィードバックすることも多くあります。

　現地への設置工事を行うこともあります。また制御盤、受配電盤以外に各種ポンプの機械設備のオーバーホールや設置工事を行う業務も多く、技術者が現地で作業に訪問することがしばしばあります。